書名 |
カエルが消える |
著者 |
キャサリン・フィリップス 長谷川雅美、福山欣司 他訳 |
発行年 |
1998 |
出版社 |
株式会社 大月書店 |
ISBN |
4-272-44027-6 |
総ページ数 |
250 |
装丁 |
ハードカバー A5版 |
目次 |
序章 よみがえったラザルス カエルが消える?ことへの疑問から始まる物語の導入1 コスタリカの宝石 オレンジヒキガエルの紹介とカエルが消えることによる学術界の動きなど2 北カリフォルニア、コーラル渓谷 カリフォルニアアカアシガエルの紹介と、衰退の原因となった食材利用の背景など3 標本採集 カリフォルニア全州調査における両生類採集の奮戦記など4 利用されるカエルたち 食材やペットとして利用されるカエル類の趨勢とカモノハシガエルの紹介など5 無邪気な日光浴 カエル類の減少要因のひとつであるオゾン層破壊による有害紫外線の影響など6 天候のゆくえ 気候変動による乾燥化と土壌の酸性化の影響予測など7 人災 牛の放牧、オフロード車マニア等の人為によって引き起こされる生息地の破壊とアロヨヒキガエルの紹介8 カエルたちが暮らせる地球 人間のライフスタイルと生きものとの共存について |
コメント |
世界的なカエル類の激減の要因(謎)について、第一線で活躍する研究者に密着し、その仕事と成果を一般人に分かりやすく伝えている科学ドキュメンタリーである。幼体時代は水域を、成体になると陸域も利用する両方の環境のバロメータとなるカエルの世界的な現状を紹介する読み物となっている。巻末にはより深く知識を得たい人や本書出版後のカエルたちの置かれている立場を知りたい人のために、DAPTF(両生類個体群の減少に関する特別委員会)とカエル探偵団のHPが紹介されている。 |