■III-1. 「愛される農道づくり構想」の策定

キーワード:農道、地域資源、環境保全、地域活性化

目的:
農道整備事業は、農業振興地域において、農業生産性の向上、農産物の効率化等を目的とし実施され、農業関係者だけでなく地域の一般住民にも広く活用され、地域活性化にも大きく貢献しています。また、近年、都市と農村の交流を図るグリーンツーリズム構想等、農道の地域活性化に対する役割は、さらにその重要性を増してきています。
一方、農道を巡る状況の変化から、農道整備を行うに当たって、農村地域の自然環境、生活環境、歴史・文化環境、農業生産環境に大きな影響を与えないよう、農道の計画、設計及び施工時点における環境保全対策の検討を行う必要が生じており、平成9年度に農道環境保全調査指針(案)が策定されました。
このような状況から、これまで以上に地域に愛され、活用される農道づくりを推進し、地域の活性化に資するため「愛される農道づくり構想」を策定するものです。



●センターが実施する業務の内容
基礎調査   周辺の自然環境、社会環境、歴史環境、地域資源等の文献を収集する。また、現地調査により必要な情報を収集する。
現況の分析   現況の分析を実施し、地域の自然、社会、歴史・文化資産を再発見し、その重要性の再認識を図る。
「愛される農道づくり」
基本構想
  「愛される農道づくり」基本構想は下記・〜・で構成され、農道区間を含めた地域的なまとまりのある一定地域を構想の対象とする。
    PR基本構想
    地域資源利活用構想
    PR看板及び道路標識の設計及びそれらの配置計画
    「愛される農道づくり」基本構想図の作成
    施設の概算工事費を算定する




●田園空間博物館整備のイメージ

●地区事例
地区名: 新潟県広域営農団地整備事業 中魚沼地区
所在地: 新潟県十日町市、中里村、津南町
工 期: 昭和58年度〜平成12年度
路線延長: 7056m
業務概要:

◆PR基本構想
「河岸段丘」、「米」、「雪」をキーワードとした。
◆キャッチフレーズ :「ここは天下の米街道・Farm Road 中魚沼」 他3案を提案
◆地域資源利活用構想:「米と段丘ゾーン」、「自然を親しむゾーン」、
「まほろばゾーン」の3区分
◆シンボルマークキャラクター:各々数案を提示

イメージ図


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農村環境計画の策定 国営かんがい排水事業地区の環境保全計画の策定 田園空間整備計画の策定 住環境整備計画の策定
ダム周辺環境整備構想 地域用水環境整備計画の策定 水質保全対策計画の策定 愛される農道づくり構想の策定
歴史的土地改良施設保全計画の策定 自然環境保全整備計画の策定 環境影響評価 農道整備事業に係わる環境保全計画の策定
国営事業地区における学校ビオトープの計画 水環境整備の定量的効果把握 農業農村の多面的機能を活用した環境教育「田んぼの学校」 農村地域資源リサイクル環境整備検討調査