■III-2. 歴史的土地改良施設保全計画の策定

キーワード:文化財保護法、登録文化財、歴史的価値、可倒堰

目的:
文化財保護法に基づき登録文化財として登録されることが確実である等、歴史的価値のある農業水利施設等の土地改良施設を対象に、その施設の有する歴史的価値の保全に配慮しつつ、施設の補修工事、施設の保全・管理に要する施設の整備を行うための事業計画を策定するものです。



●主たる事業内容
1.補修工事
  施設機能の維持・向上及び安全性確保のため緊急を要する補強工事等
2.保全施設整備(1と併せて行う整備)
  当該施設に関連する資料の収集・保管庫等
  3.管理施設整備(1と併せて行う整備)
  管理道、駐車場等




計画内容

●地区事例
地区名: 西広(さいひろ)地区
所在地: 千葉県市原市
工期: 平成10年度〜
事業費: 16億6千万円
概要: 養老川西広板羽目堰(いたはめ せき)は1,760年頃からの歴史を 持ち、全国でもまれな現存する 木製可倒堰として市原市の有形 民俗文化財に指定されている。
補修工事については、堰の土台となる河床土の洗掘により水が貯留できなくなっているため、空隙部分にエアモルタルを充填するとともに、止水矢板を打設することとしている。
保全・管理施設については、資料保管庫、管理棟を整備するとともに、別途水環境整備事業等により周辺親水施設整備等を行う計画である。

計画平面図

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計画内容

計画平面図

計画平面図


●(社)農村環境整備センターがお役に立てること
 
  補助事業申請に伴う業務(申請書作成、委員会開催)
  全体実施設計段階での専門的知見・知識の提供及び全国的な関連事例情報の提供








 
農村環境計画の策定 国営かんがい排水事業地区の環境保全計画の策定 田園空間整備計画の策定 住環境整備計画の策定
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国営事業地区における学校ビオトープの計画 水環境整備の定量的効果把握 農業農村の多面的機能を活用した環境教育「田んぼの学校」 農村地域資源リサイクル環境整備検討調査