銅賞 「村の守護神様」 杉本 昭一 

撮影者住所:秋田県湯沢市

[選評]
村を守る守護神である石像の前で、遊んでいる男女二人の子どもをスケッチした作品ですが、二人の持っている存在感の強さが、この表現の最大の魅力です。上衣を脱ごうとしている坊主頭の男のこと、何かを叫んでいるような女のこの微妙な動きの一瞬をとらえたシャッターチャンスの捉え方が鮮やかです。平凡な情景を撮っているのにドラマチックな雰囲気が表現されているのは、そのシャッターチャンスの捉え方が冴えているからです。
(長野重一)



栗駒山麓の秋田県皆瀬村の中心から10km誓い山あいの湯の沢集落の入り口に無病息災の守り神として厳めしい表情の道祖神の口をお供え餅で封じる習わしが古くから伝えられてきた。かつて、交通手段は歩く以外になかった道は、今では大型車が自由に通れる整備された道路に変わり、過疎の時代は終わった。しかし、道祖神は今でも集落の人々の心の支えとなっている。
(撮影者)
撮影場所:秋田県皆瀬村